IVCO年次総会で「オタワ宣言」を採択:ポスト2015年の議論へのボランティア関連団体の積極的な参画を確認

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IVCOの年次総会で、ディスカッション・ペーパーを発表するUNV マルコ・バン・ダー・リー主任(写真中)とピーター・デべリュックス政策専門官(写真右)。議事を進行するカナダ大学奉仕機関デレック・エバンス執行役員(写真左)(UNV、2012年)

カナダ、オタワ:2012年10月14日から17日までカナダのオタワで、国際ボランティア会議(International Volunteer Cooperation Organizations: IVCO)が「開発のためのボランティア活動:変化する開発環境におけるイノベーションとインパクト」というテーマで開催されました。会議には世界中のボランティア関連団体の代表者が集まり、「ミレニアム開発目標(MDGs)、ポスト2015年開発アジェンダ、リオ+20のフォローアップ、そして、『持続可能な開発目標』へのボランティア組織の関与」について議論しました。
国連ボランティア計画(UNV)はディスカッション・ペーパーを作成し、その内容を視覚的に紹介しました。2012年度のIVCOの参加者は、「国連や、国際・地域・国家レベルの主体による新しい開発アジェンダに関する議論の成果は、IVCOやフォーラム(International Forum on Development Service)の参加団体、その他、開発支援に従事するあらゆるステークホルダーに影響するものであり、その意味で、IVCOの参加団体はこれらの開発論議に積極的に参加する必要がある」と述べています。

IVCO 2012 post2015 graphics small1会議参加者は、2015年までの3年間と2015年以降の持続的開発のための変革の主体として世界中で活動するコミュニティと個人と協働できるボランティアと組織を引き続き動員していく必要性について主張し、2015年以降の新しい開発枠組みの中に、ボランティア活動の価値が十分認知されることを願い「オタワ宣言」を採択しました。
オタワ宣言は世界中のボランティアが果たすべき役割、ボランティアの持続的な開発に対する貢献について示しています。また、オタワ宣言は、国連システムに対して、国際ボランティア関連団体が、現在進行中の協議プロセスの中で諮問を受けるべき関係者であることを認識することを求めています。
フォーラム(International Forum on Development Service)はすべてのボランティア団体や組織に対し、ボランティア活動が開発や平和、持続可能性へ貢献していることの認知を高めるために、オタワ宣言に署名するよう呼びかけています。
オタワ宣言(英語)
オタワ宣言(日本語訳)