国連学生ボランティアプログラム参加者による被災地支援プロジェクト

2011年4月29日,Tokyo

国連ボランティア計画は兵庫県の関西学院大学と協定を結び、同大学の学生を国連学生ボランティアとして派遣する活動を2004年より実施しています。このプログラムのもと、現在までにおよそ60名の学生がアジア、アフリカ諸国で国連学生ボランティアとして活躍しました。

今回の東日本大震災で大きな被害を受けた被災地支援のため、国連学生ボランティア参加者が中心となって「Heart on Coin ~絆プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトはウェブサイト、街頭での呼びかけに応じて国内外から送られてきたメッセージとお金を、選定した被災地の学校へ直接送り、顔の見える被災地支援を行う試みです。

このプロジェクトを立ち上げた中心メンバーの一人中村静香さんは、国連学生ボランティアとして今年3月までマラウィに派遣されていました。帰国と同時に大震災を目の当たりにし、何かできることはないか大学の仲間、既に卒業した国連学生ボランティアプログラム経験者と討議を重ねました。プロジェクトの立ち上げに際しては、国連学生ボランティアとして磨いたITスキルを生かし、プロジェクトのホームページ開設にも大きな役割を果たしました。

以下は、中村静香さん本人による活動中の写真の説明です。

4月3日~6日に宮城県南三陸町での現地ボランティア活動の様子。
兵庫県西宮市教育委員会から南三陸町の学校へ向けた支援物資を運んでいる様子です。

5月6日~12日に宮城県南三陸町立歌津中学校での現地ボランティア活動の様子。Heart on Coin “絆”プロジェクトのメンバー数名は学校再開のためのボランティアとして派遣され様々な支援活動を行った。写真は図書室設備の様子です。

PCM(Project Cycle Management)手法を用い、プロジェクトの立案・運営を行なっています。PCM手法を用いて作成されたPDMをもとに、詳細実施計画を練り上げ実施しています。※国連学生ボランティアプログラム派遣生は、派遣のための研修の一つとしてPCM手法を学んでいます。

実際に目で見る被災地の光景は、映像で見るよりも想像を絶するものです。
建物という建物全てが原型をなしておらず、見渡す限りガレキの山でした。
同じ国内で起こったことを信じられない思いでいっぱいでした。

 

現在このプロジェクトには日本だけでなくドイツ、フィンランド、インドネシアの個人・団体から支援が寄せられています。
「Heart on Coin~絆プロジェクト」を含む関西学院大学の学生による被災地支援ボランティア活動が関西学院大学のウェブサイトで紹介されています。
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国連学生ボランティアの特集記事が関西学院大学のウェブサイトで紹介されています。 ≫ 詳しくはこちら

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