UNVと持続可能な開発
2012.05.26
UNVと持続可能な開発 ~リオ+20とそれ以後に向けて~
国連ボランティア計画(UNV)は、2012年6月の国連持続可能な開発会議(リオ+20)と、それに続く2013年、2014年のミレニアム開発目標(MDGs)に関する会議が、「市民の自発的行動」と「人間中心のアプローチ」が、持続可能な開発を実現するために不可欠であるということを示す貴重な機会になると考えています。
ボランティアリズムと持続可能な開発
2011年、ドイツ・ボンで開催された第64回国連広報局・NGO会議の成果として発表された宣言は、「持続可能な開発の強みは、広範囲にわたる地球規模の課題を、コミュニティの参画を通した解決法と結びつけるところにある」と主張しています。また、「ボランティア国際年」10周年の期間中にかわされた議論や、「世界ボランティア白書」は、ボランティアリズムの持つ普遍的な価値は、開発に対する「人間中心のアプローチ」や、個人や社会の「幸福(well-being)」を推し進める重要な役割を持つと主張しています。
これらの主張を基盤にして、UNVはリオ+20の成果文書に以下の点を反映することを提言しています:
- 持続可能な開発の実現には、ボランティアが必要であり、リオ+20のプロセス、議論、成果、そして実施の一部として主流化すること。
- 自発的な行動と人間中心のアプローチが持続可能な開発の実現には不可欠であり、リオ+20の成果文書の核心とすること。
- 発展と持続可能な開発を測定する新しい方法が必要であり、「市民やボランティアの参加」を新しい指標とすること。
- 持続可能な開発を実施するためには、地球上の市民がボランティア活動をする必要があり、それを実現するには、認知と支援が必要であること。