国連ユースボランティア事業

2013年6月3日、国連ボランティア計画(UNV)は、2004年以降連携している関西学院大学と「国連ユースボランティア・パイロット事業」の実施に関する覚書(MOU)に署名しました。同時に関西学院大学は、このパイロット事業に参加する日本国内5大学(明治学院大学、明治大学、東洋大学、立教大学、上智大学)と国連ユースボランティアの派遣に協力する了解事項を取り交わしました。これを受け2013年6月よりUNVは日本国内の6大学から選出された大学生を国連ユースボランティアとして派遣するための準備を開始しました。「国連ユースボランティア・パイロット事業」は外務省からの拠出金をうけUNVが管理している「日本信託基金」からの60万ドルを利用して2年間実施されました。日本国内で「グローバル人材の育成」が注目される中、今後、より多くの学生の参加を持続的に可能にするための日本政府からの財政支援が期待されています。

「国連ユースボランティア・パイロット事業」はまた、2012年に発表された国連事務総長の5か年行動計画に基づいてUNVが準備を進めている「国連ユースボランティア・プログラム」の設立の一部として実施され、その成果や評価、教訓が「国連ユースボランティア・プログラム」の発展に寄与することが期待されています。

2015年からは新たに大阪大学、筑波大学、国際教養大学の3大学が連携大学となり、これらの連携大学から選出された大学生を毎年17名、国連ユースボランティアとして派遣しています(※上智大学の参加は2019年度まで)。国連ユースボランティアとして派遣される学生は、開発途上国の国連事務所に派遣されます。ホームページやポスター作成などの広報活動やプロジェクト運営支援などを通して、教育・保健衛生・環境・ジェンダー・貧困削減など持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献することを目指します。派遣期間は、約5ヶ月間です。

派遣される国連ユースボランティアの主な業務は、
(1) ユース・プログラム支援(イベントの企画、立案、運営補助、関係者との打ち合わせ、議事録作成、調整業務)
(2) ナレッジ・マネジメント(各種統計データのまとめと管理、データベースの作成と運用管理)
(3) コミュニケーション(動画・画像編集、Webサイト構築・運営、広報媒体の情報収集、ニュースレターの作成、フォトギャラリー管理)
(4) プログラム・アシスタント(社会調査の地実施と分析補助、定期報告書の作成補助、プロジェクト関係者との打合せ)
などが挙げられます。

≫ 2013年国連ユースボランティア参加者の声 

≫ 2019年度派遣生による活動報告動画(関西学院大学ウェブサイト)

UNVと日本トップに戻る