“Volunteer Action Counts”キャンペーンが6400万人のボランティアをカウント
国連ボランティア計画(UNV)は、4月24日に開始した国連持続可能な開発会議(リオ+20)に向けたマルチメディア・キャンペーン”Volunteer Action Counts”(「世界のボランティアを数えよう」キャンペーン)で、これまでに1000件のボランティア・ストーリーが投稿され、6400万人のボランティア活動が登録されたことを発表しました。
「ボランティア活動は、持続可能な開発を実現するために私たちの社会が必要としている変化を起こす主要な推進力なのです」と国連ボランティア計画事務局長、フラビア・パンシエ-リは言っています。さらにパンシエ-リ事務局長は、「私たち一人一人が、持続的でない生活スタイルを変えなければならないと認識して、それを改善する活動に今、関与・参加しなければ、どうして新しい世代の持続可能な未来を期待できるのでしょうか?」と述べています。
UNVのVolunteer Action Countsキャンペーンは、世界中の市民と団体に、この地球の未来のためにしていることを示す機会を提供しています。個人や団体の持続可能な開発のための活動は、twitterやキャンペーン・ウェブサイト(www.volunteeractioncounts.org )を通して投稿され、その数は、ウェブサイト上の「ボランティア・カウンター」に加えられていきます。投稿されたストーリーはウェブサイト、twitter、facebookで紹介されています。
キャンペーンを通して紹介されている活動のいくつかは、持続可能な開発のための多くのボランティア動員に成功しています。例えば、インド初のケーブル・衛星ニュースチャンネルのZee Newsは、自社のCSR(企業の社会的責任)の活動として、”My Earth My Duty”キャンペーンを、国連開発計画(UNDP)とUNVの支援の下、「ボランティア国際年」10周年の活動として展開しました。2010年に開始され、毎年恒例のイベントに成長しているこの活動は、インドの市民に自然環境を改善するための行動を取ることを呼び掛け、特に植林に参加することを促すキャンペーン活動で、2011年だけでも、5000万人以上のインド市民が参加しました。
モザンビークでは、英国VSOの支援の下、700人のボランティアがHIV/AIDSの感染者を支援する活動に参加しています。1310万人の国際赤十字・赤新月社連盟のボランティアの37パーセントは、医療・保健分野での支援、26パーセントは、災害救援・防災分野、25パーセントは一般的なサービス提供支援、そして12パーセントは社会包摂の分野でのボランティア活動に従事し、世界中で「強くしなやかな」社会をつくるための支援をしています。
2011年3月11日に壊滅的な被害を与えた東日本大震災の後、社会福祉協議会が設置・運営する「災害ボランティアセンター」を通して100万人に近いボランティアが緊急・復興支援に参加しています。
UNDPのGEF(地球環境ファシリティー)のコミュニティ適応プロジェクトでは、7名の国連ボランティアが10カ国で、気候変動による悪影響を緩和するためのコミュニティの能力強化を支援しています。中国、インド、インドネシア、フィリピン、そしてタイでは、5000人の若者が「ハビタットフォーヒューマニティー」のボランティアとして、たった1日で500の家族の住居の建築支援に参加しました。
これら世界中のボランティア、ボランティア団体からの声、そしてストーリーは、6月20~22日にブラジル、リオデジャネイロで開催される国連持続可能な開発会議(リオ+20)の会場で、マルチメディア・プレゼンテーションや、展示を通して、会議に参加する総勢5万人に対して紹介されることになっています。
お問い合わせ先:
Jeniffer Stapper (Ms.) UNV Chief of Communication
Jennifer.Stapper@unv.org +49 15201522181