クリケットを通じた東日本大震災被災者支援(サモア)

2011年4月5日 サモア、アピア

国連ボランティア計画(UNV)は、国際的なクリケット選手とサモアボランティア関連組織と共に、国際クリケットカップ東アジア・太平洋地域第二部大会が行われているアピアのガーデン・オーバル・クリケット競技場にボランティアリズムを促進するために集いました。

「スポーツはボランティア参加にとって重要な分野であり、スポーツは本来的にボランティアリズムを促進するために利用されるべきものです」と、二レーマ・ノーブル国連開発計画駐サモア代表は言っています。

クック諸島、インドネシア、フィリピン、サモア、韓国、そしてトンガという6ヶ国のクリケット代表選手は、ボランティア活動の精神とクリケットの精神を促進するための宣言を共同で行いました。

「今日、私たちはサモアに集い、クリケットの試合をできることを嬉しく思います。また、私たちは、貧困や不平等、社会的排除、自然災害などの困難に直面している何百万人もの人々のことを決して忘れてはいません。特に最近起きたニュージーランドと日本での出来事をとても悲しく思っています。ご存知のとおり、スポーツは社会に変化をもたらす手段と成り得ます。同じように、ボランティアの力はミレニアム開発目標を達成するための手段と成り得るのです。今日、私たちはここに、極度の貧困を終焉させるために、そして自然災害と戦うためにボランティア活動の精神が必要であることを宣言します。ボランティア精神とクリケット精神を!」

このイベントはサモア・ボランティア国内委員会とサモア国際クリケット協会(SICA)によって共同開催されました。SICAに派遣されているオーストラリア青年開発大使ボランティアのアンドリュー・フィンさんは、「ボランティアはスポーツ・プログラムや社会開発のための重要な人的資源です。ですから、クリケットの精神とボランティアの精神は共に手を取り合っていくものなのです」と語っています。

このイベントは、国連ボランティア計画、サモア赤十字社、国際協力機構(JICA)、アメリカ平和部隊、オーストラリア青年開発大使(AYAD)、サモアNGOネットワーク(SUNGO)など、サモア・ボランティア国内委員会に所属する組織のボランティアによってサポートされました。トーナメントの期間中、ボランティアは、クリケット競技場の準備、後片付け、水・食事の配給、交通整理、広報活動を行いました。サモア赤十字のボランティアは競技中の応急処置のサービスを行なっただけでなく、3月に起こった日本の東北地方の地震と津波の被災者のための募金活動も行いました。

「ボランティア精神とクリケット精神を!」と書かれた横断幕は、多くのクリケット選手によってサインされ、団結と支援の証として、サモア・ボランティア国内委員会とサモア国際クリケット協会から日本赤十字社に送られる予定です。

お問い合わせ:
国連開発計画サモア・クック諸島・ニウエ・トケラウ事務所
UNVプログラムオフィサー、北嶋信雅まで
電話 +685 23670/Email:メールで問い合わせる

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